(↓ チャイナタウンにあるホーカーセンター「マックスウェル・フードセンター」。昼時は大変な賑わいで、席を取るのも大変だ。)

「ホーカーセンター」はシンガポール独特の屋台村です。もともとは路上の至るところに不潔な屋台があって衛生上の問題があり、交通の障害にもなっていたため、政府が各地に屋根つき・上下水道完備の屋台村を建設し、路上の屋台業者を移転させたものです。全島で100ヶ所以上のホーカーセンターがあり、約6千のも店が営業しています。シンガポールの地元料理で最高のものが食べられるのは、ホテルのレストランではなく、ホーカーセンターです。みんながひいきの店を作り、チキンライスならここで食べる、ホッケンミーならここで食べる、というのを決めています。ホーカーセンターではおいしいものが安く食べられるため、毎日3食を外食ですます人、週に一度も食事を作らない主婦も珍しくありません。ホーカーセンターでは、いつでも誰かが何かを食べています。朝からサラリーマンやOL、家族連れがご飯を食べに来るし、真夜中近くになっても小さな子供を連れた親がご飯を食べているのが見られます。ホーカーセンターは、「人は生きるために食べるが、シンガポール人は食べるために生きる」と言われるシンガポール人の生きざまを最もリアルに体験できる、最もシンガポールらしい場所です。
(↓ ホーカーセンターは、政府による厳しい衛生チェックを受け、清潔度の高いものから順に「A」から「D」までの評価がつけられる。この店は「B」ランク。しかし、シンガポール人はたとえAでもまずければ決して行かないし、CやDでも、おいしければ喜んで行く。

(↓ 真ん中・上の方の丸いマークは「ハラル・マーク。」豚肉を使わない、イスラム教徒の職人がコーランを唱えながら処理した肉を使うなど、イスラム教の教義に従った料理を提供することを認証するマーク。このマークがある店では、ムスリム(イスラム教徒)が安心して食事ができる。シンガポールの人口の十数パーセントはムスリムであるマレー人だ。)

(↓ リトルインディアにある「テッカ・マーケット」のホーカーセンター。ムスリムの客が多く、 ムスリム向けの料理を提供する店が多い。)
(↓ ニュートン・フードセンター。ガイドブックによく載っており、日本人も含め観光客の姿が多いが、一見の客相手にぼったくりをやることで悪名高いホーカーセンターだ。シンガポールの庶民料理よりも、観光客が喜ぶ高価なシーフード・バーベキューを出す店が多く、まがいもののホーカーという感じがする。おすすめできない。)

(↓ 人気の店には長い行列ができる。おいしい店は恐ろしいほどに混むし、おいしくない店は全く客が入らない。せっかちで有名なシンガポール人も、おいしいものを食べるためなら20分でも30分でも待つ。シンガポール人の食べ物に対する執念はすごい。)
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